うせもの宿｜スマホ漫画で試し読み(iPhone対応)

淡い色合いで描かれたイラストに反し、冷たい目線の少女が表紙を飾る１巻。

「うせもの宿」は「式の前日」や「さよならソルシエ」でその名を知られる穂積が送るファンタジー作品です。

失くしものをした人が訪れる宿…しかし、そこに集うのは人だけではなく…？

その宿にいるのはぶっきらぼうな少女の女将と従業員たち。

客はそこで失くしたものを探し出すことができるのか…？

１話か２話で完結するストーリーはサクッと読みやすく仕上がっていますが、その内容はとても濃厚です。

失くしたものは物であるのですが、それだけではなく人との絆や繋がりが背景にあり客の心を救うことが真の目的であるようです。

それぞれ、失せ物を探しに来た客たちの抱えるのものに心が動かされることでしょう。

また、女将をはじめとした宿の人々にも謎が感じられます。

客を宿に連れてくる男・マツウラ。

失くしものをした人々の前にふと現れ、宿に連れてくるも自分は決して入ろうとはしない理由とは…。

そして宿の女将である少女。

自由人と称される彼女は女将でありながら、客に対する態度はぶっきらぼうで視線も冷やかなもの。

着ている着物は大人用で、失くしたものを探すには彼女に聞くしかないと謎多き女性です。

宿の中もどこまでも襖が続いたり、昔食べた家庭料理が出てきたりと不思議なことばかり。

どうやら、普通の世界の宿ではないことだけは明らかな様子。

その謎は読み進めるうちに明らかになっていくのでご安心を。

客は仕事一筋のサラリーマンに登山家、少年など様々ですがきっと感情移入できるストーリーがあるはず。

涙もろい方は要注意！

一話ごとに涙がほろっとこぼれるようなポイントがあるのでハンカチの用意は必須です。

読み進めることにその世界感に引き込まれ、深まる謎に続きが気になってしょうがなくなうような作品です。

美麗なイラストも印象的で、その絵柄に目が止まったという方も是非一度お手に取ってみてください。

満足すること間違いなし！

せつなくも心が満たされる漫画がここにあります。

＞＞うせもの宿 ネタバレ

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