地獄先生ぬーべー｜電子コミック漫画立読み(iPhone対応)

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日本の昔話で鬼がよく登場します。

桃太郎、一寸法師は言うまでもないですが、日本各地の民話でも鬼が悪役として登場することは多いですよね。

また、人を鬼で表現することも多々あるので、日本人の中で鬼とは恐怖や恐れ、怖い象徴として扱われることが通常です。

この「地獄先生ぬ～べ～」においても、その鬼としての力は恐怖なのですが、それがぬ～べ～の左手に封印されていることにより、その力をプラスの力として働かせています。

それは時にぬ～べ～の教え子達を守ることもあるので、その力自体が悪であるわけではありません。

ただ、それが人助けとして働いたのは彼の心が真っ直ぐで、自分の信念に忠実だったからだろうと考えられます。

鬼の力が宿るその左手は、その使用法によっては巨万の富を得る力ともなり得たにもかかわらず、決してその誘惑に負けることなかった行為は崇高ともいえるかもしれません。

だからこそ、今でも読者の心に息づいているのでしょう。

実際の鬼は目に見えるものでもなく、人の心に棲むモノなのかもしれません。

それは「これぐらいならいいか。」「これぐらいなら大丈夫。」というような、一瞬自分の心に湧き出てくる軽いもので、それぐらいならと社会では許される許容範囲の「許可」だったりします。

しかし、それを大きくするかそのままでいるかはその人の心次第で、正直そういう心をきれいさっぱり帳消しにできる人間はいないと思います。

それでも、自分の中に沸き起こる悪い何かを大きく成長させずに、社会生活を過ごすということは人間にとって大切であることを思い出すため、「地獄先生ぬ～べ～」のように、鬼の話が語り継がれているのかもしれません。

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